本山由乃 つきとばら

ことばにゆうれつはない

退化と進化の狭間

ガラパコスパコス

 

世田谷パブリックシアター

久しぶりに行きました。

とんでもなく面白かった。

 

 

老女を拾った青年、

それを取り巻く人々のはなし。

生まれてから死ぬまでを進化とするのか退化とするのか。

 

舞台壁全体が黒板となっていて、チョークで色々書き込んでいく事で色々な設定が明かされたり追加されたりしていく演出も面白かった。

 

 

老化、認知症、介護などテーマはヘビーながらあまりにも軽いタッチで描かれる前半戦、中盤から青年と老女を含めた人々の日常が崩壊していく様が胸をえぐる。

 

認知症が進んだ老女の獣のような咆哮に、

人間は所詮動物であるのだ、と感じる、

 

前半に人間という動物の進化について語るシーンがある。

生まれたばかりの赤ちゃんは進化していく。

起き上がり、立ち上がり、歩けるようになり、成年期に入り成熟していく。

老年期は退化なのか。

赤子に戻りゆく(歩けなくなり、立てなくなり、話せなくなり、)ことは、

進化の前兆なのではないか、

という仮説。

 

そして物語の最後には、

一歩歩みを進める青年がいて。

その一歩が当たり前の事かもしれないが、それが進化になるのではないか、

など。

 

ボレロに合わせた進化の過程、そして青年が立ち上がり歩き出す。

 

心をしっかりと握られて、突き刺された。

 

本当に素晴らしかった。

 

 

インプットしています。

出力のために。

 

 

ぽちっとイン

ありがちゅ。

 

 

それではまた。

 

本山

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