本山由乃 つきとばら

ことばにゆうれつはない

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

せかいのおわり

多分本当に、世界の終わりはあまりにも簡単なのだと思う。 燕のいる駅 紀伊國屋ホールにて観劇して参りました。 長閑な駅舎、取り残された人々、永遠に来ない列車、謎の雲、眠気。 日常のほのかな歪み、それの中で、歪み切る前に世界は終わるのだ。 多分、本…

退化と進化の狭間

ガラパコスパコス 世田谷パブリックシアター、 久しぶりに行きました。 とんでもなく面白かった。 老女を拾った青年、 それを取り巻く人々のはなし。 生まれてから死ぬまでを進化とするのか退化とするのか。 舞台壁全体が黒板となっていて、チョークで色々書…

青空を泳ぐ

とんでもなかった。 初演も素晴らしかったけれど、 再演は更にも増して。 悔しすぎた。 感動の涙と悔し涙と半々だった。 … 世界はあまりにも汚い。 汚れた場所から見る空は海とつながり交わりそこには希望があるのかもしれない。 夢物語なのかもしれない、 …

インプット

今週はインプット週です。 昨日は 青年劇場 「星をかすめる風」 を観劇してまいりました。 韓国の伝説的な詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)を描いた物語です。 原作は、イ・ジョンミョンさんの同名小説。詩や音楽などの文化芸術の美しさ、そして芸術は人間に…

ひだまりのことば

谷川俊太郎氏の 楽園 という詩と写真の本の展示に行ってきました。 渋谷と原宿の狭間にある、 ハイカラなビルの地下にあるレトロな喫茶店で開催されております。 谷川氏が撮影したお写真と詩のパネルが展示されております。 谷川氏の見えている世界を体験で…

徳のオカルト

ちょっと前に新宿駅に出現した かわいい世界。 シルバニアファミリーは小学生時代、 おこずかいを細々溜めながら買い集めた記憶があります。 お手伝い一回につき数十円の世界で、 何百円のものを買うために必死に。 懐かしいですね、 あの頃は本当に勤勉で勤…

勇姿とは此の事よ

本多一夫御大の勇姿 実際、89歳になった時の自分の姿は想像できない。 そもそもそこまで長生きできる自信はない。 飲酒喫煙という緩やかな自殺ルートを歩み続けている私にとっては89歳になった自分があまりにも現実味がない。 下北沢本多劇場グループ代表(愛…