本山由乃 つきとばら

ことばにゆうれつはない

月のこと

劇団ロオル公演

つきのしろ

顔合わせの図。

 

 

美麗な方ばかりでしょう。

とっておきのレディたちですからね。

お芝居ももちろん素晴らしいのでご期待下さい。

 

昨日顔合わせ、

本日より本格稽古開始でございます。

 

テキストでしかなかった脚本が、

役者の声と肉体によって立体化していく。

紙面から立ち上がってきたものは、

作家の思い描いたものからカタチが変わっていたりする。

ああ、そんなカタチにもなれたのね!

という喜びが日々の稽古で得られていくわけですが、

 

今回のキャスト陣、すごいぞ。

昨日の顔合わせ時の読み合わせですら、

作家本山が唸りました。

なるほど、こういう解釈もあるか!

なるほど、面白いな!

なるほどー!

なるほどの連続。

 

演出家本山がにこにこしながら稽古を楽しみにしていて、

役者本山はキャストの力量にドキドキしている。

 

脳内がはちゃめちゃになりながらの顔合わせでございました。

 

 

脚本家、演出家、役者、

とひとつの演劇作品をつくるための役割は、

すべて使う脳みその筋肉が違いますので、

全てが今日筋肉痛になっております。

 

これからの日々も筋肉痛三昧。

最高です。

 

 

 

月が好きな理由のはなし。

 

このブログタイトルも

つきとばら

で好きなものですよ、

と以前にもブログに書いたけれど。

 

月が好きな理由は、

月だけが味方だった、

ことがあるから。

 

ロマンチストなわけではなくて、

現実的な事象が由来なのでお話ししますね。

 

旅巡業劇団の一番の下っ端で、

先輩たちの顔色を伺いながら精神をすり減らしていた日々がありまして。

その時は深夜の移動車で窓外を眺めている時間だけが心休まる時間だったわたくし。

(車内が明るいうちは先輩に、窓みてる暇あったら台本読め、と言われ、ちゃんと真面目に台本と向き合っているか監視の目を身体で感じながらでしたので心休まるわけがない。)

移動車の中では各々が携帯をいじったりなんだりしていたのですが、

わたくしは、携帯弄りすぎて台本読む時間ないんじゃないの、と嫌味を言われて以来巡業中は携帯を封印していたので、

深夜はとにかく窓の外を眺めるほかなかった。

流れゆく景色を脳死で見ている時間は、

色々な緊張感から解き放たれて脱力できたわけです。

 

 

ある深夜、

田舎町の少し山を登ったあたりの宿に泊まるため山中を移動していた時。

田舎道には街灯もなく、

あたりは木々も多く暗くて、

窓外を眺めてもまるで何も見えないほど。

運転手の先輩がひたすら

「こえー!やべー!」

と言っているのを聞き流しながら、

ふと、窓の外、

見上げた先にポカリと空いた穴。

 

深すぎる山の宵闇の中に、

それだけが見える。

穴かと思ったのは満月で、

煌々と孤高に照り、

こちらを見下している。

 

目が合った、と思った。

 

そのまま見つめ合いながら、

この世にこの月と、私だけが取り残されたような感覚に、

ああ、この月だけは私の味方なのだ、

と思った。

 

 

という出来事が、

私が月を好きになったきっかけ。

 

作り話じゃないよ、

本当にその時のメンタルではほぼ24時間共に行動している旅巡業劇団のメンバーは全員心許すと刺してくる敵、みたいな感じだったので、

より一層、なんか寄り添って並走してくれる月、やさし〜泣きそう〜てなってたわけです。

 

それ以来、月は敵にも味方にもなりながら、

付きつ離れつ、良い距離感にいてくれています。

すきー。

 

 

そんな月好きのわたくしが

つき

をタイトルにした作品を作るという事は

どういう事かお分かりですか?

 

めちゃくちゃ気合い入ってるって事ですね、

正解!

 

 

というわけで、

 

皆様お楽しみにどうぞ!

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それではまた。

 

本山

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