本山由乃 つきとばら

ことばにゆうれつはない

ぞうを飲み込んだうわばみ

 

大人になったら

今週のお題「おとなになったら」

はてなブログには今週のお題、というものがあるようです。

 

大人になるとは一体どういうことなのでしょうか。

成人が18歳となりましたが、18歳は果たして大人なのか。

30過ぎてもいつだって今が青春。

 

しかしふと思い返してみれば、

私は大人なこどもであって、

幼稚な大人でありました。

 

物心ついたころ、幼稚園の年中くらいでしょうか、その頃から大人から好かれる方法を知っていて、それを実践していた記憶があります。

大人ってこどもにこうしてほしいんでしょ、とわかっていて、

それなりに聞き分けもよく、

完全な優等生でいた気がします。

そして、自分も素敵な大人になれると信じて疑わなかった。

 

けれど、どこで反転したのか、

20歳になったばかりかその少し後くらいに、

自分がとんでもなく世間知らずのおこちゃまだと気が付いたのです。

子供の頃の「大人ってこうしてほしいんでしょ」が通用しなくなり、

「こどもじゃないんだから」に代わってしまった。

 

精神年齢高いこどもは、子供なおとなになる、

というのは、

こども時代に駆使していたこどもなりの技が通用しなくなった時、どうしたらいいかわからなくなるから、なのかもしれません。

十数年かけて培ったことを手放すのはこわいですから。

それに、大人の処世術というのは子供のそれとは違って、もっと、心を汚さなくちゃならない気がして。

 

 

けれど、

大人になりたかった私は、

とりあえず大人の中に飛び込むことにしたのである。

そこで学んだのは、

大人って大して大人じゃないのかも、

という事。

「大人ってこうしてほしいんでしょ」というのは、

大人が思う「こどもってこういうものだよね」であって、

互いが互いにイメージを押し付けあっていただけで、

大人なんて想像上の生き物でしかなかったのかもしれない。

 

 

大人は大人であろうとするから大人なのであって、

いつまでも中身は変わらないのではないかしら。

あの頃を捨てきれずにいるのじゃないかしら。

 

「心!心!からだが汚れてたって、花さえ美しければ、それでいいんですよ」

 

寺山修司 星の王子さま からの抜粋

人類総ウワバミ。

ちょっと恐ろしすぎるな。

 

あの頃みていた星は、作り物だったという事です。

あの大人たちは大人たろうとした作り物たちだったんです。

見えてしまったあたしはもう星の王子さまにはなれないけれど、

ほんとうの星を見上げる事はできるはずです。

ほんとうの星はある筈です。

作り物ではない、ほんとうの星!

 

なんつって。

www.kinokuniya.co.jp

興味があったら是非読んでみてくださいませ。

 

 

大人になるということは、

きっと、色々なものを見てしまうことなんでしょう。

それを飲み込んで、

大人であろうとするだけで、

本当はおとなでもこどもでもなんでもないまま、

年だけ取っているのかもしれません。

 

 

いつでも心に星の王子さまを。

私はまだ、大人ではないのかもしれません。

 

 

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それではまた。

 

本山

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